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池田整形外科クリニック
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健康サポート
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Q1 自宅で飲める新型コロナの治療薬が出てきたら、ワクチンはもう打たなくてもいいのではないですか。

飲み薬タイプの治療薬候補、米メルクの「モルヌピラビル」の重症化予防効果は30%程度です。米ファイザー「パクスロビド」の重症化予防効果は89%程度と発表されています。新型コロナウイルスは容態が急変する場合も多いので、タイミングよく経口治療薬が服用できるとは限りません。また、他の人に感染させてしまうリスクは依然として存在します。妊娠中の人、妊娠の可能性がある人、および授乳中の人は、2021年12月1日現在、これらの経口薬は服用できない可能性が高いです。

一方、新型コロナワクチンの有効率は、mRNAワクチン(ファイザー、モデルナ)は94〜95%、ウイルスベクターワクチン(アストラゼネカ)は約70%です。接種後一定期間が経過すると感染予防効果は低下しますが、重症化予防効果は高く保たれることがわかっています。実際に、ワクチン接種が進んだ国では感染者数が再び増えてきても重症化率や死亡率は抑えられています。また、新型コロナワクチンは妊娠中、授乳中でも接種を受けることができます。

したがって今後も、新型コロナワクチンの重要性は変わりません。まずは新型コロナワクチンの接種で感染リスクを減らし、感染してしまった場合にもワクチンの効果と治療薬で重症化防止を目指すことになるでしょう。どちらか一方のみでなく、ワクチンと治療薬の両輪で、新型コロナウイルスに立ち向かうことが必要です。

Q2 うちの子どもは小学生です。新型コロナワクチンを接種させるべきですか。

日本では、新型コロナワクチンの接種対象年齢は満12歳以上です(2021年12月1日現在)。小学生のお子さんが満12歳に達していれば接種を受けることができます。米国では2021年11月にファイザーのワクチンの接種対象年齢が5歳以上に引き下げられました。日本でも厚生労働省が、早ければ2022年2月頃から接種を開始する可能性を示しています。

新型コロナワクチンの接種が世界中で進む中で、ワクチンを接種していない(接種できない)子どもの感染リスクに注目が集まっています。子どもの新型コロナウイルス感染症は比較的軽症で、多くの場合は治療を必要としません。しかし基礎疾患がある場合には重篤化する可能性が高くなります。また、小児多系統炎症性症候群(multisystem inflammatory syndrome in children;MIS-C)という、心臓など多臓器に炎症を起こす重篤な症状の報告が、日本でも見られるようになってきました。基礎疾患を持つ子どもにワクチン接種をすることで、感染による重症化防止効果が期待できます。

健康な子どもへのワクチン接種にも一定の意義があると考えられます。新型コロナ対策は子どもたちの心身の健康に大きな影響を与え続けており、ワクチン接種がそれを緩和する可能性があります。また、まれではあるものの、健康な子どもが新型コロナに感染して重症化することもあります。さらに、子どもが高齢者や基礎疾患を持つ人と同居している場合には、家庭内で感染を広げにくくする効果も期待できるでしょう。

その一方でデメリット面としては、子どもに新型コロナワクチンを接種した際に、発熱や接種部位の疼痛などの副反応が比較的出やすいことが報告されています。メリットとデメリットを子どもと養育者が十分に理解し、納得して接種を受けることが大切です。

子どもに接種を受けさせるかどうかを判断するにあたっては、成人の新型コロナワクチンの接種状況(ワクチン接種率)や流行状況も考慮するとよいでしょう。疑問を解決してから接種に臨むことが大切なので、できればかかりつけ医で個別接種を受けるのが望ましいと考えられます。

なお、子どもたちを新型コロナウイルス感染から守るためにまず重要なことは、周囲の大人が新型コロナワクチンの接種を受け、感染リスクをできるだけ減らすことともいえるでしょう。


このコーナーでは、新型コロナウイルスワクチンと治療薬に関するQ&Aを毎週2題ずつ掲載していきます。
Q&Aは電子書籍『新たなギモンに日米欧の医師らが総力回答! 新型コロナワクチン・治療薬 最新Q&A50』からの転載です。


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※「健康サポートコーナー」でご紹介しています全ての病気の診療を、当院で行っているわけではございません。個別具体的な症状について診療を希望される場合は、当院ホームページをご覧いただき、診療科目などをご確認ください。

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